節分の豆まきについて

昨年に続いて雪の無い正月を迎え、年始回りも楽々・・・という日々も長くは続きませんでしたね。雪国の1月ですから、それはそうですよね。

 

そして2月になりました、皆様除雪疲れなど出ていませんでしょうか?。

 

実は今回のブログの内容はもっと早く更新するつもりだったのですが、法務と雪かきに追われてすっかり時期を逸してしまいました。大変申し訳ありません。それを踏まえて簡単に節分について書きたいと思います。

 

まず節分というのは本来年に4回あります、ご存知でしたか?。豆まき行事を行う立春の前日が特に浸透していますが、節を分ける日、つまり立春・立夏・立秋・立冬の前日は全部節分なんですね。

 

そして豆まきは「追儺(ついな)」「鬼やらい」などとも呼ばれ、邪を払う儀式として中国で始まり平安時代に日本の宮中行事に取り入れられたのが元となっています。

 

邪の象徴としてここで鬼が取り上げられるわけですが、ちょっと待ってください。皆様のご自宅の仏壇に鬼の神様はいらっしゃいませんか?。法伝寺の本堂でもお祀りしていますし、我が家の仏壇にももちろんおられます。そう、鬼子母神様。4月には大祭祈祷会を行い取子祈願も行っている鬼子母神様は、法華経の行者をお守りするとの誓願を立てられた鬼神なのです。

 

鬼だからといってこれを全部払ってしまうのは大変申し訳なく、またご利益を自ら捨てる事になってしまいます。そこで!、皆様のご家庭での豆まきの際今まで「鬼は外、福は内」と掛け声をあげて来られた方々は、是非次回から「福は内、鬼も内」もしくは「福は内」だけの掛け声になさって下さい。

 

ちなみに他の宗派などでも「鬼だからという理由で救いの手を差し伸べず払いのけるのは慈悲に欠ける」として、「鬼は外」を言わないお寺さん結構多いんですよ。